iPhone Xが「記念碑的モデル」といえるワケ 「未来へつながる道」を指し示している
かつてのmacOSにならってXをギリシャ文字に見立て「テン」と読ませる。そしてiPhone 7の後継モデルとして機能性能を向上させたiPhone 8およびiPhone 8 Plusの2ラインだ。
iPhone Xとの主な違いはディスプレーのサイズ、形状と方式、それにFace IDと呼ばれる顔による個人認証システムの有無、Animojiと名付けられた使い手の顔の表情を読み取って作れるアニメーション文字の有無などだが、これらはiPhone X進化の極めて表面的な部分に過ぎない。
iPhone Xの本質は、最新技術で改善したOLED(有機EL)ディスプレーやベゼルレスデザインなどだけにとどまるものではなく、顔の形状を認識する最新のセンシング技術を盛り込み、それを第三者のアプリケーションにも解放したこと。それにニューラルネットワークエンジンをハードウェアとして組み込んだ点などにある。
これらは基本ソフトであるiOSに施されてきたアップデートとも密接に関連し、今後、iPhoneが進化する方向性を示していると言えそうだ。その点については詳報で別途お伝えしていくことにするとして、本稿では製品としての機能について紹介する。
3世代目となるApple Watchの特徴は?
iPhone以外に発表された2つの製品についても触れておこう。
まずはApple Watch。LTEによる通信機能を搭載する3世代目となる「Apple Watch Series 3」だ。この新モデル発表と同時にApple PayやGPSを内包していたSeries 2は、Series 3のLTE非搭載版に置き換えられ、よりシンプルなオリジナルのSeries 1が低価格モデル(2万7800円~)として継続されることも明らかにした。
単独で通信機能を持つため、スマートフォンを持っては行けないような場所……たとえばマリンスポーツなどでもあらゆる情報をやり取りできるほか、単体での動作性能を向上させるために内蔵プロセッサーやWiFi機能を強化している。またApple Musicを携帯電話回線経由で利用できるのもスポーツファンにはうれしいはずだ。
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