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非鉄価格が急騰、中東有事が引き金ひく急激な円安に備えよ/世界の投資マネーが有事体制にシフトしている

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砂漠地帯に配置された戦車
貴金属だけではなく、足元で各種非鉄の価格が急騰。「有事」が近づいているサインか(写真:xia yuan/Getty Images)

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日本をはじめ世界が株高に沸く一方で、非鉄金属価格が急騰し、エネルギー株も底打ちの気配を見せている。常に大規模な「有事」の気配を先取りして動く投資マネーは、次の市場ショックを織り込み始めているのか。各種データが語る不穏なサインについて、相場研究家の市岡繁男氏に話を聞いた。 

 為替市場に映る日米経済の弱点

――市岡さんは、さまざまなデータ(チャート)を分析してマーケットの行方を読み取っています。足元で市場の大きな変調を示唆する、気になるデータはありますか

このグラフ(下図)を見てもらいたい。これは、2015年以降の「ドル円」と「520営業日先行させた金の値動き」の推移を重ねたものだ。2つの価格は日足ベースで0.88と極めて高い相関を示している。このグラフに従って今後も同じトレンドが続くとしたら、年末に240~250円、来年は300円に向かうことになる。

ドル円と金先物価格の推移

もちろん、これまでが似通っているからといって、今後もそうなるとは限らない。そもそも今のドル円相場は、従前のような日米の金利差では説明がつかない動きをしている。

中央銀行による介入の影響が小さい日米30年債の利回り差を比較すると、現在の日米金利差は1.3%ポイント程度。同じ金利差だった22年2月から3月ごろはドル円が118円程度だった(下図)。つまり純粋な金利差だけを見ると、1ドル120円以下になってもおかしくない状況だ。それが逆に円安に振れている。

なぜこのようなことが起きているのか。市場が日本経済の弱さを認識し始めているからだろう。

日米金利差とドル円の推移

――具体的に、市場は日本経済のどのような点を弱さと認識しているのでしょうか。

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