英語の「聞き流し」より「音読」が効果的だ

苦手なリスニングだけやってもムダ?

ハナコさんは、「文字で読むと理解できる内容でも、音だけだと聞き取れない」という特徴があります。ですから、まずは自分がしっかりと正しい発音で声に出して読めるようになるのが、聞き取れるようになるために近道なのです。「発音できるが聞き取れない」という音は存在しないのですから。

もちろん、「発音できないが聞き取れる」ようになることも可能ですが、そのために費やす大量の聞き込みの時間を考えると、発音練習をして音をマスターする時間のほうがずっと短いのです。

似たようなケースで、リスニング対策としてリーディング活動の速読を勧めることもあります。「ナチュラルスピードのリスニングが苦手」という方には、リーディングのスピードを上げるトレーニングが効果的だからです。

単一技能だけのトレーニングは効率が悪い

ハナコさんのように、自分が伸ばしたい技能だけに集中して頑張ってしまう方が多いのですが、これは通常、効率も悪く、効果も上がりにくいのが現実です。筋トレでも、同じトレーニングだけを繰り返していると効果が上がりにくくなるといわれますが、英語のトレーニングでも同様なのです。異なる技能を使った活動の中で、自分の伸ばしたい技能に必要な要素を磨く機会があることで、新しい気づきがあったり、これまでできなかったことができるようになったりすることがあります。

また、4技能の中で自分が苦手だと思っているものがあったら、要注意。苦手意識があるということは、その技能で必要な何らかの要素に問題があることが多く、それが別の技能にも影響していることがあるからです。こういった、隠れた問題点を発掘するためにも、バランスよく4技能を使って学習やトレーニングを行うのは効果的なのだと覚えておいてください。

もちろん、ある程度の上級者になって、専門的に特定の技能を磨く場合や、付け焼き刃的に何かの直前対策として特定の目的のために絞ってトレーニングする場合などであれば、単一の技能に集中したトレーニングを行うこともありますが、それは例外だと思ってください。

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