あくまでも目安としてですが、英語に限って考えると、たとえばTOEIC Listening and Speakingテストで100点分くらいの上達を見込むなら、300時間くらいのトレーニングをしましょう、と筆者は勧めています。統計によって時間数は上下しますので、どれが正確な数字かというのはまた別問題ですが、仮にこのくらいの時間数はかかるという前提で考えてください。週に1時間では、300週間つまり約6年かかってしまいます。現実的には、自宅でもなんとか時間をつくらなければ、通常学習者が思い描くような上達は難しいのです。
ひとりになれる場所
タロウさんがひとりになれて声を出せる場所はないかと考えて、筆者が思いつけたのはひとつ。カラオケボックスです。筆者はよく「ひとりカラオケ」に行くので、あまり抵抗がないのですが、タロウさんに勧めたら
と言われてしまいました。理由を聞くと「恥ずかしい」とのこと。Why? (えー!)、でも日中ひとりで来ている人かなり多いですけど……。店員さんも慣れているのか、そんな奇異な目で見られたことは一度もありませんよ。何度か行くと覚えられて、向こうから「おひとりさまですよね」なんて言ってくれます(って、こういうのが恥ずかしいのか?)(笑)。
楽器を練習している人もいれば、ただ寝ている人、勉強している学生もいます。筆者はひたすら熱唱するのですが……。
「日中は料金も安いですし、週末だけでも頑張って行ってみてください」と提案すると、タロウさん思い切って行ってくれた様子。2~3回目あたりから、恥ずかしさもまったくなくなったようで、いまでは英語の学習以外でもひとりになれる場所として活用しているのだとか。
せっかくカラオケボックスに行って音読しているのだから、洋楽も使ってトレーニングするように勧めているのですが、まだ説得できていません。もともとカラオケ自体もそんなに好きではないようですし、「洋楽はぜんぜん聞かない」と言うのです。一度筆者も一緒に行って、歌わせてしまえば……と思って、カラオケに誘っているのですが、警戒されて断られ続けています。
でも、心置きなく声を張り上げて音読できているせいか、タロウさんのリスニングもグッと伸びてきました。自分でもなんとなく効果は実感できている様子です。
ところでタロウさん、音読以外にカラオケボックスで何をしているのでしょう。ほかのことをする時間があるなら、英語にまわしてほしい! なんていうのは、筆者のわがままですが、何をしているのか尋ねてみたら、なんと最近「タロット占い」にハマっているのだとか……。What? Really? (え、マジですか?)。それは意外。
「よかったら占いましょうか」と言われたので、「よかったら一緒に洋楽歌いましょうか」と言ったら、I’ll think about it… (考えておきます……)ですって。とはいえ、カラオケボックスに慣れてきたのは何より。タロウさんの洋楽デビューも近いかもしれません。
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