見よ!「キャンプ飯」はここまで進化している

その場でビールまで作ってしまう

ともにシェフであるジョン・グリフィスとレスリー・ペン夫妻はキャンプに行く前に、使う材料をいったん乾燥させ、現地でお湯を利用して戻している(写真:Jim Wilson/The New York Times)

かつてパシフィック・クレスト・トレイル協会の会長を務めていたバーバラ・ホジンが当時、キャンパーたちに晩ご飯は何かと尋ねると、答えはたいてい「カップで食べる茶色のもの」とか「緑のもの」だった。トレイルでパッタイを作るには、粉末ジュースの無糖のライム味を使ったものだ。

米国のキャンプ料理が飛躍的に進化

だが今、遠距離トレイルをする人たちは、フレンチプレスのコーヒーを60ドルのチタン製二重構造のマグカップで飲み、濃縮液をクエン酸や炭酸カリウムで発泡させてビールもその場で作る。

車でキャンプをする人々は、ホイルにチョリソーとケール、サツマイモを包んで調理したり、シンクとペーパータオルホルダーもついたキャンピングカーのキッチンで、クミンを使ったイスラエル料理の「シャクシュカ」を朝食に料理したりする。

グリフィス・ペン夫妻は、クルマで行く場合と、ハイキングの場合では、調理するものも異なるという(写真:Jim Wilson/The New York Times)

自然を満喫している間に携帯電話の電池が切れたら、小枝を燃料にして熱を電気に変換する小さなストーブで、充電することもできる。

米国の国立公園の訪問者数がこの3年間連続で記録を更新し続ける中、料理の技術が向上し、食事をすべてSNSに投稿したがる人たちのおかげで、米国のキャンプ料理が飛躍的に進化している。

「見ている景色と同じくらい食事もすばらしいものにしてもいいだろう」と言うのは、『サンセット』誌のシニアフードエディターで、レジデントキャンプの専門家エレイン・ジョンソンだ。同誌が1901年に初めてキャンプ料理を取り上げた時は、カリフォルニア州ハイシエラ(シエラネバダ山脈)からのリポートとして、コンビーフとポテトフレークを使ったシチューやハッシュボールの作り方を紹介した。

「新鮮で独創的で、ハイレベルの食事ができ、味とスタイルどちらの意味でも今はキャンプ料理の黄金時代だ」と、ベテランキャンパーのジョンソンは言う。ジョンソンが最近キャンプで楽しむようになったのは、充電式のミルク泡立て器を使ったカフェオレだ。

次ページ高まるキャンプ人気
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 今見るべきネット配信番組
  • コロナ後を生き抜く
  • 若者のための経済学
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
「説得力のある話ができる人」と「説得力のない人」の差
「説得力のある話ができる人」と「説得力のない人」の差
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
激動相場に勝つ!<br>株の道場

6月18日発売の『会社四季報』夏号が予想する今期業績は増収増益。利益回復に支えられる株価が上値を追う展開になるか注目です。本特集で株価が動くポイントを『会社四季報』の元編集長が解説。銘柄選びの方法を示します。

東洋経済education×ICT