これまで、二流の結婚式参列者の、恥ずべき特徴について、下から目線で謙虚に論じてきた。それでは、「一流の結婚式参列者」の特徴とはどのようなものなのか。一流の結婚式参列者ほど、以下の特徴を持っている。
「一流の結婚式参列者」2つのポイント
一流の参列者ほど、「結婚式が誰のためにあるのか」を理解している。新郎新婦の次に大切なのは、その幸せをつねに願って手塩にかけて育ててこられた、ご両親だと理解しているのだ。
よって、来賓スピーチをするときや友人代表スピーチをするときも、この場を最も喜んでいるご両親に敬意を払うのは当然である。
そして、テーブルにご両家の方々が回ってこられたときは、全力で「息子さん、娘さんがどんなにすばらしいか」を心から伝え、ご両親に「子どもには、いい友達がいるな」と安心させてあげるのが、一流の参列者の基本である。
一流の結婚式参列者は、自分は「お客」ではなく、その日に幸福感を味わうべき新郎新婦やご両家の皆さまを楽しませる「キャスト」だ、くらいの心意気で、結婚式に参列するものなのである。
一流の結婚式参列者とは、「その友人や家族の結婚を心から祝福している人たち」である。
つい先日の結婚式でも、新婦がお父様とともにバージンロードを歩いてきたとき、その姿を見て涙をこらえきれず目を真っ赤に腫らして、花嫁より泣いていた新婦のご友人の皆さんの姿は、私のハートを熱く打ったものである。
それに比べて、われわれ新郎側の友人ときたら、「あの牧師さん、日頃は証券会社で株、売ってそう」「六本木のクラブで見たことあるかも」などと余計なことを考え、「あの英語なまりの日本語、うそくさいよな? 実はめっちゃ標準語でペラペラやったりして」などと、いらぬ邪推ばかりするのだから、最後の最後まで嘆かわしい限りである。
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