ポスト・イット、小学生を攻める 住友3Mとベネッセがコラボ、「ふせん」新製品

拡大
縮小

オフィスでは必需品といえる付箋(ふせん)紙。毎日使っているというビジネスパーソンも多いことだろう。では、家庭では付箋紙が使われているのだろうか。学校など子どもたちの学習ではどこまで使われているだろうか――。

付箋紙のさらなるユーザー拡大に向けて、付箋紙の元祖「ポスト・イット ノート」の住友スリーエム(以下、住友3M)と、「進研ゼミ」で知られるベネッセコーポレーション(以下、ベネッセ)がタッグを組んだ。

国語・算数・理科・社会用に「ふせん」投入

住友3Mは夏休み前の7月、オフィス利用の枠を打ち破ろうと新製品を出した。「ポスト・イット 楽しく学ぶふせんシリーズ」がそれだ(写真)。

国語向けには読解力に役立てる「ふきだしふせん」、算数向けには計算力を高める「チェックふせん」、理科・社会の資料を活用するための「とうめいふせん」、効率的な見直し学習に行う「いろわけ3色ふせん」、そして4つをまとめた「いろいろふせんセット」の5種類が新製品のラインナップに並んでいる。

「オフィス以外でもポスト・イット製品を使ってほしかった」と、開発に携わった住友3Mの文具・オフィス事業部製品マーケティング部マネージャー、諏訪部優(すわべ・ゆう)氏は、そのストレートな開発動機を打ち明ける。付箋紙はオフィスでの使用率が8割とされるものの、学習での利用率は3割どまりというデータがある。

住友3Mはすでに、学習向けでは先駆けとなる「ポスト・イット 辞書引き用ふせん」を2012年1月から発売していた。

次ページ「小学生にブーム起こしたい」
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT