デザインの見え方を可視化、住友3Mの新サービスに熱視線
小売店の陳列棚やPOP広告。そこに並んでいる各種商品・製品のパッケージ。街中のポスター、サイン・看板。そしてインターネット上のWebサイトなど。情報の発信者や売り手は、人の目をできるだけ引きつけたいという狙いから、これらのデザインを考えている。
だが、実際に人の目はどこを見ているのだろうか。
多くの情報に埋没してはいないか。注目してほしいところは見られているのか。デザインの狙いは届いているのか--。経験則に照らし合わせた仮説はあっても、実際に検証するのはなかなか骨が折れる。
それをインターネット上で簡単に測定・可視化できるサービスを、住友スリーエム(本社・東京都世田谷区)が始めた。住友スリーエムは、「ポスト・イット」や「スコッチ・ブライト」などの日用品ブランドを展開するメーカーで、米国の3M社と日本の住友電気工業の合弁企業として知られる。
住友スリーエムが8月から始めたのは「3M視線予測サービス」。人があるものを見たときに、最初の数秒間の視線の動きを瞬時に予測してレポートを提供するサービスである。英語表記では「ビジュアル・アテンション・サービス(VAS)」と呼んでいる。