実はボクも女性からの「しっかりしてください」を受けたことがあります。ある大きなイベントの司会を、同期の女性と2人で担当することになった時です。当時はまだ大勢の前で話すことに慣れていなくて、開始時からいきなり何を言っているのかわからない状態。そんなボクを同期の女性が見かねて「もう、しっかりして! 見てらんない!」とアドリブで前に出て会場を盛り上げだしました。
彼女のおかげでイベントは盛況でしたが、ボクも「ヤバい、こんなんで自分がうじうじしてたらダメだ!」と途中から吹っ切れて、ノッている彼女の司会進行に合流。とにかく大きい声ではきはき話して盛り上げようと頑張りました。無事イベントが終わった時、同期の彼女から笑顔で「お疲れ様! 頑張ったね!」と声をかけられました。ピンチの時にとにかくもがいたのが、なんとか認められたみたいです。オンナって、ピンチを告げたオトコがどれだけもがいて挽回するのかを見ているんだなぁ、と気づいた瞬間でした。
女性から見離された男に挽回策はあるのか?
危機意識の欠けたオトコに対する、オンナからの3つ目のシグナルは「シグナルの停止」。オトコがこれまでのシグナルに気づかず、あるいは気づかないフリをして、周りの女性達から見限られちゃった状態。このまま永遠にこの状態が続く可能性も高いのですが、打開する方法は、あります。ボクがそうでしたから(笑)。
実は自分がまったく気づかないうちに、周りの女性社員から嫌われていた時期がありました。周りから言われて初めて気づいたのですが、気づいた時点で時すでに遅し。ただ、あることをキッカケに、そこから半年くらいで周りの女性社員の評価が180度変わったことがあります。それは……
誰か他人に、優しくなる。
女性社員への態度を急に変えても、本人達の反応はすぐに変わりません。しかし、新入社員や、異動してきた新メンバー、掃除のおばさん、子ども、動物、植物。なんでも良いので、他人や生き物に優しく接する習慣を続ける。ボクの場合は海外から転勤してきた外国人メンバーでした。たまたま英語ができたし、彼と一緒に仕事をしたことがあったので、しょっちゅう話しかけて冗談を言ったり、仕事を教えたり、食事や遊びに誘ったりしていたら、周りの女性社員が「あ、この人優しいんだ、印象がちょっと変わった」と見る目を変えてくれました。そして彼を介して女性社員たちとの会話に発展して、いつの間にか普通に会話をし、信頼してくれるようになりました。
ピンチになったオトコに、一緒に働く女性が期待することは、ピンチはチャンスだと言い聞かせて、現実を見て見ぬふりすることではない。危機を乗り越えようとちゃんともがいて、「変わってほしい」んだって、一緒に働いたたくさんの女性たちから送られたシグナルから学びました。
女性の舌打ちや「しっかりしてください」は、男を「オレは変わるんだ、変わらなくちゃいけないんだ」って思わせてくれる「チャンス」なのかも、しれません。
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