危機意識のないオトコにオンナが送る第1のシグナルは、「弱いシグナル」。通りすがりの人や、親しくない相手に対するシグナルです。その代表例は……
「チッ!」舌打ちです。
女性は、イラッとした相手に舌打ちすることは割と多い。ただボリュームが小さいのでオトコの耳に届くことは少ないかもしれません。この舌打ちシグナルに気づいて変われるかどうかで、オトコがオンナと上手に働けるかどうかが決まってきます。
これは、ある同僚の男性から聞いた話です。彼は女性と仕事をするのがあまり得意ではないタイプ。そんな彼が「最近10キロ太っちゃって、通勤中、いすに座ると隣の女性から舌打ちされちゃうんだよね……」と嘆いていました。その瞬間、その隣の女性を代弁して「だったらやせろや」と心の中で突っ込んでしまいましたが(笑)、こうした通りすがりの女性のシグナルに対応できないと、結果的に身近な女性からの評価も下がってしまいます。
実はボクも、通りすがりの女性から「チッ」と舌打ちされたことがあります(笑)。ボクは歩くのが比較的速いので、通勤時間に自分のペースで歩いていると周りの人をどんどん追い越してしまいます。ある時少し急いでいたこともあって、すいすい周りを追い越しながら歩いていたら、追い越し方が急すぎたのか後方から女性の「チッ」が聞こえてきました。
あぁ、いかんいかん。もう少し心にゆとりをもって、スマートに追い越さなきゃ……と気づかされ、その日以降は気を使って歩くようになり、女性からの舌打ちもゼロになりました。
体形やかばんで邪魔をしたり、歩き方や挙動や体臭口臭で不快にさせたり。通りすがりのオンナからの舌打ち撲滅運動は、オトコが日頃の立ち居振る舞いに対して良い意味で緊張感を持てるお作法だと思います。
「しっかりして」コールに対応しないとどうなる?
2つ目は、「強いシグナル」。代表例は……
「しっかりしてください!」
長い間、女性と一緒にお仕事していてわかったのですが、この一言はオンナから一緒に働くオトコへの「最後通牒」です。オトコがメンバーを守れないとき、チームを引っ張ろうとしないとき、気配りや注意力が欠けているとき、足を引っ張っているときなど、オンナが我慢ができなくなった瞬間にこのたぐいのワードを発します。
ある時職場で、危機意識の低い男性上司に、女性メンバーが我慢できなくなって「しっかりしてください!」を発動したことがありました。彼にとっては「緊急地震速報」くらい重要なシグナルなのに、彼のリアクションはというと……
「いや、オレも頑張ってるからさ」とか「じゃあ、どうしたらいいの?」とまったく動かない。
案の定、その後女性メンバー達から男性上司への信頼は地に落ちて、当分周りも手がつけられない危機的状態が続きました。
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