「結論を言えない人」の共通点
ちょっとしたコミュニケーションの工夫が、人間関係を円滑にして、いい年を重ねるための心のアンチエイジングにつながります……と、やや苦しい前置きをしてから本題に入ります。
私はこれまで「結論を先に言えない人」と数多く接してきました。以前に勤めていたのはコンピュータ会社。研究職や技術職の人と仕事をする機会が多かったですし、今の仕事(=婚活・恋愛コンサル)でも相談者さんの多くが研究職や技術職ということもあるでしょう。
同僚として彼らは実に頼もしい存在でした。専門分野の知識や経験は豊富だし、まじめでウソをつくこともない。与えられた仕事は粘り強く取り組むからです。
クライアントとしても、実にやりやすい方たちです。質問をすると詳細な答えをまとめてくるのは大抵このタイプ。たとえば対面でのヒヤリングの前に、メールで「これまでの恋愛歴・婚活歴を教えてください」と質問するとします。すると、「28〜30歳のときはパーティに月に2回のペースで参加して……」「35歳からお見合いを18回しましたが……」と、年代別の活動歴や課題点を詳細にまとめてくれるので、大いに参考になるわけです。
こうした人たちには共通するある特長があります。
外見的には「まじめ」そのもの。いかにも「銀ブチのメガネや白衣が似合いそう」とか、「研究室にこもっていそう」という知的かつ、ある種のオタク的な雰囲気を醸し出しています。
そして話し方は淡々として抑揚がない。身振り手振りを交えることは滅多になく、感情が表に出ることもありません。まさに「冷静」そのものです。話の中で「俺はこう思うんだけどさぁ〜」とアバウトな推論を言うこともなく、客観的な事実を話すことに終始します。だからこそ、こうした特性が求められる仕事=まさに研究職や技術職では力を発揮するのでしょう。
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