「アマゾンの奴隷」になっていると気づいた日

テクノロジー企業なしではもう生きられない

アマゾン、アップル、グーグル、フェイスブック、マイクロソフトの中で、最もなくなったら困るのは?(イラスト:Doug Chayka/The New York Times)

この前、新しいテレビを買った。アマゾンで。

買っただけじゃない。どれを買うか、どんなアクセサリーが必要か、どこにどうやって設置するか、設置作業を誰にやってもらうか、そしてその手配も、全部アマゾン・ドット・コムでやった。

考えてみると、ほかの多くの日用品もそうだ。調べてみると、2016年のわが家(夫婦と子ども2人)のショッピングの10%近くが、アマゾン経由だった。

アマゾンで手に入るのは、モノだけでない。音声アシスタント端末「アマゾンエコー」、一般のテレビで動画やゲームを楽しめる端末「ファイアTV」、電子書籍、映画、ドラマなどなど、わが家ではショッピングサイト以上の存在だ。6歳と4歳の子どもたちには、教育の手伝いもしてくれる。

ちょっと、アマゾンに入れ込みすぎじゃないの? そう言って笑う人もいるだろう。でも、きっとあなたにも、僕にとってのアマゾンのように、生活のあらゆる場面でそのサービスを利用しているテクノロジー企業があるのではないか。快適すぎて、もはや、ない生活は考えられないサービスが。

いちばんどうでもいいのはフェイスブック

僕らはみな、一握りのアメリカのテクノロジー企業の奴隷だ。もっと言うと、それはアマゾン、アップル、フェイスブック、マイクロソフト、そしてグーグル(アルファベット)の5社。この5社は、いまや世界経済の多くの部分を支配している。そしてその勢いは止まりそうにない。

インターネット時代の資本主義で、このことは最も顕著なのに、最も見逃されている事実だ。実際、この5社の企業価値は全部で数兆ドルになる。つい最近、アップルは上場企業として史上初めて、時価総額が8000億ドルに達した。ほかの4社もさほど大きく違わない。

世界経済というと壮大な話に聞こえるが、5社のパワーをもっと身近な形で考える方法がある。想像してほしい。あなたの国にはテクノロジー恐怖症の王様がいて、5社のサービスを1つずつ捨てろと命じたとする。あなたはどの順番に手放すだろう。

次ページグーグルなしで仕事は困難?
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ポストコロナ時代の人づくり最前線
  • あの日のジョブズは
  • 就職四季報プラスワン
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
悪用された「ドコモ口座」<br>セキュリティーに3つの問題

「ドコモ口座」を使った預金の不正引き出し事件。背景としては、回線契約がなくても口座が使える「ドコモ口座」自体と、安全性の脆弱なシステムで口座接続していた銀行側の双方に問題がありました。情報漏洩の経路も不明で、今後の対応が問われています。

東洋経済education×ICT