キャリアと出産、「両立」のための唯一のコツ 時期を「意図的にズラす」ことが必要だ

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キャリアアップと結婚・出産、これは女性のみならずパートナーの男性にとっても、いや社会全体にとっても永遠の課題です。

この両立は、決して無理だとは思いませんが、それ相当の工夫と努力が夫婦双方に求められることは確かでしょう。もちろん勤務先の会社におけるサポート態勢の有無など、会社サイドの努力も当然求められることです。

さて、両立は可能とはいえ、おそらくすべての人に通用する汎用的な方法はないものと思われます。なぜならば、キャリアと結婚・出産のみならずプライベートが両立している状態には、皆に当てはまる基準や定義のようなものが存在するわけではないからです。

共通の定義がないということは、皆に普遍的に当てはまる共通の解決策がないというわけであり、だからこそ、一般論が通じない問題であり、難しい課題でもあるわけです。

「両立している姿」を想像する

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ではどうすればよいか。まずはご自身の中で理想となる両立している姿をリアルに考えましょう。おはぎさんにとって、両立している姿とはどんな状態を指すのでしょうか? キャリアの面とご結婚なりの人生面、両方の面で考えてみてください。

なお、その際には理想とする姿を一度に達成するという非現実的な思考は捨てて、ある程度の時間軸の中で考えるべきです。なぜならば、両立はもとより、そもそもキャリア上「だけ」で考えても、満足のいく結果を出そうと思ったら今すぐに達成できるわけではないからです。

向こう数年で何を優先し、何をするべきか、そしてさらにその先数年で今度は何を優先するか、そういったことを考えて、「最終的に」自分が理想とする姿を達成する「人生のロードマップ」を自分の中で描くのです。

そのようにすれば、キャリア上目指すべき、向かうべき姿を達成するために今何をするべきかがおのずと見えてくるはずです。

そのためには、何かを捨てて何かを選択するという、ある程度の戦略的な思考が求められます。

なお、例として以下に書かせていただきますが、おはぎさんの本当の考えや理想がわかりませんので、あくまでもたとえば、ということでご参考までに読んでください。

いただいた文章を拝見するに、おはぎさんにとって、キャリア上の理想とする姿は「企業理念や事業内容がご自身にとっての価値観と合致する企業で正社員として働きたい」ということかと推測します。構成要素は「理念なりがご自身の信条とマッチする企業」と「正社員」という2つですね。

前者はおはぎさんのみぞ知る部分でしょうから、後者のみに焦点を当てはめますが、そのゴールに向かってどんな時間軸で何を達成するべきかを考えるのです。

なお、出産という人生のイベントを控えている現状を鑑みると、「できるだけ少ない労力で」という前提で考えるのが理想でしょう。たとえば、今この段階でアルバイトとして転職して正社員を目指すというチャレンジをするよりは、勝手知ったる現在の会社で正社員に登用される、というほうがおはぎさんにとっての労力は小さいですよね。

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