「複数内定」は当然、勝負は「内定後」にあり 辞退におびえる企業は入社式まで目を光らす

✎ 1〜 ✎ 290 ✎ 291 ✎ 292 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
内定が出たあとも、学生の就職活動、企業の採用活動は続いている (写真:anzphoto_Inc, / PIXTA)

「すでに内定を出したが、保留されている」「内定辞退者が出ないか心配」――。就職活動はいよいよ後半戦に向かいつつあるが、企業の採用担当者からそうした声を多く聞くようになった。

今年の就職戦線は昨年より1週間から10日前後の早いペースで進んでおり、選考を行い、内定を出している企業も多くなっている(5月17日配信記事「『3人に1人』が内定獲得、前倒し就活の内実」参照)。

内定得ても就活を続ける学生が大多数​​​​

一方、学生にとっては、「まず1社目の内定を得て、さらに希望の会社への内定を目指す」パターンが多い。マイナビが就活時期に毎月発表している「マイナビ大学生就職内定率調査」によると、4月末時点で内定(内々定)を取得した割合は全体の23.0%(前年同期比4.1%増)に達する。

うち半数の53.7%が「内定先に不満はないが、就活を続行」と回答。「内定先に不満があり、就活を続行」は20.4%で、それを合わせると、7割以上がまだまだ就活を継続すると答えている。まだ4月時点ということもあるが、内定を得ても、就活を継続する学生が多数派となっている。また、経団連が採用活動の指針で定める6月の選考活動解禁以降に内定出しを行う企業が一定数あり、「その結果を待ってから決める」という学生も多い。

次ページ昨年は7月末で2社以上内定が半数
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事