一目置かれる人は「未来の記憶」を操っている 部下を動かす「ビジョン」は生み出せる
リーダーに必要なのは「未来に対する強いビジョン」
認知心理学の言葉に「展望記憶」というものがあります。これは、簡単に言うと“未来に対する記憶”です。
たとえば、「図書館で借りた本をこの日に返さなくては」「午後から雨が降りそうだから、家を出るときに傘を持っていこう」といった近い未来の物事から、「将来はこんな事業を立ち上げるぞ」「老後のためにこれだけの貯蓄をしておこう」といった遠い先の展望まで、未来に向かっての想像がこれにあたります。
そう、展望記憶というものは、非常に身近な、誰でも日常的に考えていることなのです。
この、未来に対する展望記憶、いわば「未来記憶」というものは、自分の人生設計のみならず、リーダーシップを発揮する際に非常に重要となるものです。
リーダーに本当に必要なのは、「コミュニケーション術」や「慕われる話し方」といった目先のテクニックではありません。人を動かすために本当に必要なのは「ビジョン」です。目指すところが明確でなければ、いくら話し方を変えても、メンバーとのコミュニケーションを増やしても、どこにも向かうことができないからです。
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