結果を出す人は「1人で100点」を目指さない 慕われるリーダーがこっそりしていること

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よいアドバイスをくれそうな仲間をもっていますか?(撮影:尾形文繁)
「上司は完璧な存在でなくてはならない」「部下に弱みを見せてはいけない」――。そんな固定観念にとらわれているリーダーは少なくありません。『人もチームもすぐ動く ANAの教え方』の著者であるANAビジネスソリューションは、「自分で何でも解決できなくても、聞く相手を知っていれば解決に導くことができる」と言います。 

 

ANAにおけるいい先輩とは、究極のサポーターのこと。すなわち、「後輩が本当に困ったとき、助けを求めたときに解決策を示せる人」です。自分が「頼りになる存在」となれるかどうかで、後輩がついてきてくれるかどうかが決まります。

後輩から助けを求められたときに、先輩自らが解決策を示すことができればベストですが、1人で経験できることにはおのずと限界があります。環境変化のなかでまったく新しい課題に直面し、過去の経験則が通用しないケースも数多くあります。

自分で解決できなくても「聞く相手」を知っていればいい

そんなときに大切なのは、自分が知らなくても「この人に聞けばわかる」という選択肢をもっていること、つまり、解決するための人脈をもっていることです。ANAビジネスソリューション経営企画室の八島聡は、「100点満点の先輩になろうと思ったことは一度もない」と言います。

「後輩が困って相談してくる場合、そもそも後輩自身が一生懸命考えてそれでも解決策が見いだせない難しい状況ですから、相談を受けても自分1人で解決策を示せないこともあります。自分の専門性や経験にも限りがあることを自覚しているので仕方がないと思っています。

それでもなんとかするしかないとすれば、他者の力を借りて解決するしかない。『あの人に聞けばよいアドバイスをくれそうだ』という“仲間”をいかにたくさんもっているかが重要になるのです」

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