目標達成しない人が軽視する「基本中の基本」 「個人目標」がないかぎり人は動かない

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
目標を達成させるためのポイントとは(撮影:尾形文繁)
「部下に仕事を任せても目標達成まで至らない」「後輩に指示を出しても、思うように動いてくれない」――こんな悩みを抱える上司・先輩は多いのではないでしょうか。ANAでは目標達成できる人材を育てるために、「教え方」を工夫しているといいます。『人もチームもすぐ動く ANAの教え方』の著者であるANAビジネスソリューションに、目標を達成させるためのポイントを聞きました。

 

「指示をしたらすぐやってほしいのに、後輩の動きが遅い」「毎朝のミーティングで、会社からの目標を伝えているのに、現場が実践してくれない」

ANAビジネスソリューションでは、研修先企業のマネジャーたちから、このような悩みを聞くことがあります。そのようなとき、必ず確認するのが「教える側が、会社の方針や上司からの業務指示を、そのままチームのメンバー、後輩に伝えてしまっていないでしょうか?」ということです。

「早急に売り上げを立て直そう!」「トラブルをゼロにしよう!」「メンバー一人ひとりが成長しよう!」

このような声かけは一見正しいようですが、受け手側の後輩からすると、自分が何をやったらいいのかがわからないため、行動に移せないことが多いのです。

一人ひとりの目標は「具体的に」

ANAのCAは、「自分の目標を立てる」習慣を、一便一便のフライトごとに繰り返しています。20年以上客室センターに在籍するCAで、ANAビジネスソリューション接遇マナー講師の申紅徳は言います。

「私たちの強みは、『このフライトをもっとよくしよう』という考え方を、全員が『自分ごと』としてとらえていることだと思います。新人からベテランまで『他の人がやってくれるだろう』などと考える人はいません。なぜなら、便ごとに『自分の目標』が明確に決まっているからです」

次ページ1便ごとに目標を決めている
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事