東大合格「公文式とピアノとゲーム」の結節点 中学受験期までに東大生は何をしていたのか

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東大の赤門。全国の天才・秀才が集結する(写真:civi / PIXTA)

中学受験までにすべきこと

「公文をやるのなら、中学受験を始めるまでに3学年は先に進んでいてほしい」

中学受験の塾講師たちは口をそろえる。ゴールから逆算して無駄なく設計されたカリキュラム。こなすべき課題は多いが、それさえやっていけば着実にゴールに近づくシステム。そのために妥協なく、課題はすべてやりきるまで帰れないスタイル。公文の効果として、計算力はもちろん、アメリカの心理学者が提唱する「GRIT(日本語ではやり抜く力と訳されている)」という精神力が身に付き、それが日本の受験システムでは非常に有利に働く。

拙著『なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?』でも詳しく解説しているが、「東大家庭教師友の会」の協力を得て現役東大生に対するアンケートを行ったところ、東大生100人のうち34人が公文式を経験していた。3人に1人の割合だ。

また、拙著『習い事狂騒曲 正解のない時代の「習活(しゅうかつ)」の心得』を著すにあたり、同様に、東大生100人にアンケートを取ったところ、ピアノをやっていたのは47人。そのほか16人がバイオリン、エレクトーンなどの音楽教室に通っていたというから、音楽系全体でいえば6割を超える。

一般的に、何らかの楽器を習っている小学生の割合は約4人に1人。これは少なくともこの20年間くらい変わらない傾向だ。それに比べると、東大生の楽器率は倍以上ということになる。

私は4月8日、紀伊國屋書店新宿本店8階イベントスペースで開かれた拙著に関連したイベントで、東大生3人とのトークセッションに参加した。東大生は公文やピアノをどうとらえているのか。その実態や本音を探ってみた。

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