「習い事狂騒曲」に翻弄されまくる親の葛藤

学歴だけでは足りない時代の子育て戦略

先行きの見えない時代、心配なのはわかりますが・・・・・・(写真:KY / PIXTA)

学歴だけでは足りない。だから習い事という発想

悪名高き「学歴」の価値が薄れてきている。学歴がいらなくなったという意味ではない。学歴だけではダメな世の中になったということだ。

いま、教育熱心な親たちは子供に、学歴だけではなく、豊富な経験を積ませ、ペーパーテストでは測れない広い意味での学力、表現力、協調性、コミュニケーション能力、論理的思考力、課題発見・解決能力、やり抜く力、道徳性、感受性、そして体力などその他もろもろを、幅広く身に付けさせようとしている。

学校だけでは全然足りない。塾でも不十分。週末のたびに博物館や美術館や大自然に連れて行くのにも限界がある。そこで習い事という選択である。

しかしそこにまた、多大なストレスが生じる。

拙著『習い事狂騒曲 正解のない時代の「習活」の心得』にも記したが、いまの時代、習い事の選択肢は、水泳、ピアノ、そろばん、書道だけではない。「こんな力も身に付けさせたい」「あんなこともできるようになってほしい」。親たちの多様なニーズに対応し、習い事の種類も多様化・細分化が進んでいる。時代はまるで「習い事ビッグバン」であり、選択肢が多すぎて、何を選んでいいのかわからない。

「感度のいい親たちはいま、プログラミング、プレゼンテーション、ロジカルシンキング、マインドマップ、理科実験教室、そしてかなりガチな英語教室に興味津々です」と言うのは、リクルートの「ケイコとマナブ.net」のプロデューサー。

次ページ1週間に9つもの習い事
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