東大合格「公文式とピアノとゲーム」の結節点 中学受験期までに東大生は何をしていたのか

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トークセッションのテーマは「中学受験までにすべきこと」。参加してくれた東大生のプロフィールは以下のとおり。出身地、年齢など、ちょっとずつ違う3人だ。

超難関中学受験も方程式で突破!?

Aさん:神奈川県出身、男性。2017年春に私立浅野中学校・高等学校を卒業し東大理Ⅰ合格。現在教養学部1年生。

Bさん:東京都出身、女性。私立桜蔭中学校・高等学校卒業。東大理Ⅲ合格。現在医学部4年生。

Cさん:滋賀県出身、男性。私立近江兄弟社中学校を経て、私立洛南高等学校卒業。東大理Ⅰ合格。2016年東大大学院卒業。現在教育系ベンチャー企業に勤務。

おおた:いつからいつまで公文をやっていましたか。そしてどれくらいの教材まで進みましたか。

Aさん:幼稚園年長くらいで始めて、中学受験塾に通い始める小3の冬までやりました。算数と国語をやっていて、算数は中2の途中くらいまで進んでいました。

Bさん:いとこがやっていたので、自分もやりたくなって、4歳くらいから小2まで通いました。算数と国語をやりましたが、算数に関していえば、小2の時点で高1終了くらいまでは進んでいました。

Cさん:小1くらいから中2の途中までやりました。最初は算数でそのうち国語も英語もやりました。つねに2学年上くらいを維持して進めていたと思います。

おおた:公文の良かったところはどこですか?

Cさん:今仕事として中高生の学習支援をしているのですが、十分な学習量に達する前に勉強をやめてしまう子供が多いんです。

「わかった!」と思ってから、さらにこれでもかというくらいに繰り返して初めて安定してテストで点が取れるようになるのに、そこまで根気がもたずにやめてしまうんです。見ていて本当にもどかしい。公文をやると、わかったと思ったことをさらに何度もくり返してやります。そういう習慣が身に付くところがいいと思います。

Aさん:やっぱり圧倒的な計算力が身に付くことは魅力です。僕は中学受験でも大学受験でも計算力には自信がありました。計算にエネルギーを取られない分、文章題を考えることにじっくりエネルギーを注ぐことができました。

Bさん:私も計算力には自信があり、ずっと数学は得意でした。大学受験の問題で、幾何的に発想力を使って解くと速く解ける問題でも、代数的に計算力で押し切るということもできました。大学受験勉強をしながらも、公文をやっていて良かったなと思ったことが何度もありました。それと、公文ではすごくいい先生に出会えました。小2で公文はやめたのですが、その先生とはいまでも付き合いがあります。

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