SMAPの商標権は「かつお節」にまで及んでいる

ジャニーズ事務所の知財戦略は何が凄いのか

木本:へえ、そういうことをしている事務所がなかったからでしょうか。

稲穂:そうですね。当時のアイドルの方も証言されていますが、ジャニーズ事務所がもっと小さかったときは、メリー喜多川さんご自身がアイドルの着る衣装を作っていたそうです。その経験から「早変わりがポイントよ!」と気づいて権利を取っておこうと思われたのでは。現在では、ジャニーズのアイドルの「早着替え」は定番のパフォーマンスとなっていますよね。

木本:自分で作っていたからこそわかったわけですね。

SMAPの商標権は「かつお節」にまで及ぶ

木本:そのほかの知財戦略にはどんなものがありますか。

(写真:xiangtao / PIXTA)

稲穂:アイドルグループの名前を中心に登録商標をたくさん取っています。最初は近藤真彦さんのイニシャル「MK」でした。その後、いろいろなグループ名を登録するようになりました。もちろんSMAPも登録済みです。登録で指定されている商品やサービスについては、ジャニーズ事務所がSMAPという4文字を独占的に使えるわけです。

木本:たとえばどんな商品で登録しているんでしょう。

稲穂:かなり広範囲のものを指定しています。たとえば、「食肉」「卵」「冷凍野菜」「冷凍果実」「かつお節」「とろろ昆布」「焼きのり」「こんにゃく」「豆腐」「納豆」「ふりかけ」「ギョーザ」「サンドイッチ」「シューマイ」「すし」「たこ焼き」「飲料用野菜ジュース」など、スーパーマーケットのプライベートブランドさながらです。段階的に増やしています。

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