接待や宴会、ランチなどで和室にあがる機会もあるはずだ。こんなときも席次を覚えておくと、戸惑わずにすむ。注意すべきは、和室ならではの“ローカルルール”があることだ。繰り返しになるが、出入り口から遠い近いで、上座下座が決まるのはもちろん同じ。ただ、和室にある「床の間(掛け軸などが飾ってあるところ)」に近いほうが最も上座となる。
ただし、1列に3人で座る場合は、真ん中が最も序列の高い上座となる。そしてその人の左が2番手、反対側が3番手となる。実にややこしいが、これはもうゲームだと思って楽しんで覚えていこう。
どうしてもわからなければ、店の人に聞く手もある。「主賓の方はどこに座ってもらえばいいでしょうか」といった形で聞く。しっかりとしたお店ならば、料理も席次順に置いていくので、確認する意味でも聞いてしまうのがてっとり早い。
近年は、和室が減っているため、和室の席次にくわしい人も減っている。こうした話題をさかなに、宴席やランチの場を盛り上げるくらいの気概があってもいいかもしれない。
列車の上座は「進行方向・窓側」
タクシーや新幹線、またはエレベーターにも席次はある。
まずタクシーは、後部座席の運転手の真後ろが、最上座になる。次は後部座席の反対側、4人で乗車するなら、後部座席の中央が3番手、助手席が最も下座になる。
新幹線に乗車し、座席をボックスシートにした場合は、景色のいい窓際が上座、しかも進行方向に向く席が、最上座になる。そして最下座が、進行方向とは反対を向く中央の席ということになる。
やはりここでも「リラックスでき、居心地のいい場所」が上座になるのがルールだが、人によって微妙に「居心地のいい場所が異なる」ことも頭のどこかにいれておきたい。「窓際より、トイレにいきやすい通路側がいい!」という人も少なくないからだ。上司や取引先と乗る場合は「窓際の席と通路側、どちらがよろしいですか?」と、ひと言添えるのも良いだろう。
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