新入社員は絶対に「座る席」を間違えちゃダメ 会議室、列車…どんな席にも「序列」がある!

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オフィス内など執務机がある場所に、応接セットを設置する場合、執務机に近いほうを下座にするケースが多い。まずはセオリーどおり「出入り口から最も遠い位置が上座」で覚えておけばよいが、長いすと一人掛けひじ掛けいすの応接セットを見たら、迷わず「長いす=上座」と、考えるのが無難だ。

会議室のときも「どこに座ればいいか」と悩むことがありそうだ。しかし、ひるむ必要まったくなし。まずはセオリーどおり攻めればいい。会議室でも、出入り口から最も遠い場所が「上座」になる。前ページの図でいえば、①の場所になる。

ここには会議をとりしきる議長が座るのが基本だ。そして、「議長に近い席ほど上座になる」というのが、会議における席次マナーだ。議長の隣で、出入り口から遠い席が②、その対面が③、②の隣が④……と続く。下座を狙う若手社員は、真っ先に⑦の席に、手帳などを置いて、場所とりするくらいの姿勢をみせてもいいかもしれない。

対面形式での2社間会議では、「真ん中」が上座

ちなみに、他社を招いて会議する場合は、出入り口に近い場所(下座)に自社が陣取るのが基本形だ。そしてその中での並び方は、中央が上座になり、ドアから遠いほうが2番手、ドアから近いほうが3番手という順番になる。ニュースなどで、2国間会議などがあるときは、対面にズラリと座りながらも中央に両国のトップ、首相や大統領が座っているシーンを見ることがあるが、まさにあの席次だ。

もっとも、応接室でも会議室でも、オフィスが高層ビルなどにある場合は、窓から美しい街並みや、桜が満開の公園などが見える場合がある。

こうした場合は、仮に出入り口に近い席でも「美しい景色が見える席」のほうが上座ともいえる。とくに他社の方を招いた場合は、セオリーから離れても、こうした景色がいいほうに座っていただくほうがベターだろう。前出の岩下さんは、その際、「必ずひと言添えるのを忘れないで」と言う。

「『景色がよろしいので、こちらでいかがですか?』。これがなく、下座にあたる席に座らせてしまうと、『この人は何もしらないな』『格下に扱っているのか?』と誤解されるかもしれません。わかったうえで気遣って配慮していることを言葉にすれば、その心配はありませんからね」(岩下さん)

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