この時期、新入社員の大きな関心ごとといえば、「配属先」。すでに研修が終わり、配属先が決まった人もいるだろう。希望の部署に配属されて喜んでいる人がいる一方で、予想外の部署に配属され、困惑している人もいるかもしれない。
たとえば、「同期は花形部署に行ったのに、僕はあまり花形とはいえない部署に配属された」「自分だけ、本社ではなく、地方の支社に配属されることになった」といった具合だ。こうした決定に対して、「俺は期待されていないのでは」「同期と比べて劣っているのか」などと、勘ぐってしまう人もいるかもしれない。
配属先は、個人の“資質”のみで決まるわけではない
そんな悩みに対し、「あまりネガティブに考える必要はありません」と話すのは人事制度など人事向けのコンサルティングを展開する、トランストラクチャの磯明子・コンサルティング部門マネージャーだ。「配属先は個人の資質ももちろん考慮されますが、それ以外にもさまざまな要素や思惑によって決まってくるものです」(磯マネージャー)。
配属先が決まるメカニズムは企業によって異なるが、共通する部分もある。会社は新入社員の配属先をどのように決めているのか、磯氏への取材をもとに、一般的な例を紹介していこう。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら