もっとも、組織の都合に左右されていることも少なくないという。たまたま欠員があって、そこに新人を投入するケースがある。さらには、低迷する部署を変える起爆剤として、とんがった新入社員をあえてその部署に配属するケースもあるという。
「いずれにしても言えるのは、会社はすべての新入社員に期待しているということ。期待できない社員だったら、最初から採用しません。1年目の時点で、幹部候補生を選り分ける会社もあるかもしれませんが、大部分の会社は、新入社員は横一線。平等にチャンスを与えようとしているものです」(磯マネージャー)
希望の部署に配属されても安心することなかれ
重要なのは、配属に関して一喜一憂しないこと。希望の部署に配属されなかったからといって、目の前の仕事に集中しなければ、のちのち希望の部署に異動するチャンスを失ってしまうだけだ。
「逆に、希望の部署に配属されたからといって、“一喜”もしないほうがいいですよ。気を引き締めて、仕事に取り組みましょう」と磯マネージャーはアドバイスする。
社会人のキャリア形成はまだまだこれから。まずは目の前の仕事をきっちりこなしていくことが大切だ。
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