任天堂は、変えることをどんどん変える 任天堂・岩田聡社長ロングインタビュー(下)

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大きなアップダウンを経験してきたゲーム業界の雄、任天堂。何を考え、何を変えてきたのか。岩田聡社長はどう動くのか。東洋経済が、『週刊東洋経済』2013年8月3日号(7月29日発売)に掲載した岩田社長のインタビューのうち、誌面に載せきれなかった談話を全3回の短期集中連載で掲載。第3回をお届けする。

※インタビュー第1回(上)はこちら

※インタビュー第2回(中)はこちら

中国でもし何かできるとしても、現地で話す

――中国でもゲームソフト、据置型ゲーム機の解禁という、何度も出ては消えるうわさがまた浮上しているようです。中国での展開はどうお考えですか。

中国でもし何かできるとしても、中国の現地で話するほうがいいと思うんですね。どうしても日本でお話をすると、それが英訳されて、さらに中国語に訳されて、なんか意味が違ってきてるぞ、という体験はこれまでもしてきましたので。

われわれも規制の変化に注目していることは間違いありません。一方で、それはいままでも何度も報道がありましたが、すべてが報道の通りではなかったこともあります。要はしっかり見極めて、しっかり行動するということです。いまの時点で具体的にどうしますという話は何もいえませんし、それは現地でお話しすることかなと思います。

たとえば任天堂のイベントで私がしゃべったことは、任天堂のHPに逐一、一語一区、正確に出ています。なのに、それが海外の記事で微妙にニュアンスが変わって翻訳され、そのニュアンスが異なった記事がまた日本語に翻訳され直してそれが広まったりしていることも多々あります。そういうものをみると、元のをみてくださいよ、という気持ちになることもありますからね。

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