任天堂は、変えることをどんどん変える

任天堂・岩田聡社長ロングインタビュー(下)

スマホ時代でもゲーム機に勝算はある

――スマホ(スマートフォン)は本当に脅威なのでしょうか。

携帯ゲーム機は、どうしても(スマホなど)スマートデバイスの普及の影響との比較で語られやすい。しかし、私自身は世の中で娯楽に使える時間が細切れになればなるほど、携帯型ゲーム機には携帯型ゲーム機の居場所と有利なポイントがあると思っています。

スマートデバイスが普及してきたからと言って、3DSというプラットフォームの存在感がなくなっていく構造でないことは、繰り返しいろんな形で調べて確かめています。世の中ではどうしても足元ではやったものに注目が集まりがち。ある時期には、ソーシャルゲーム(交流サイト上で提供されるゲーム)の影響でゲーム専用機は伸びないということを盛んにいろんな方がおっしゃった。ソーシャルゲームの影が薄くなると、今度は代わりにスマートフォンの影響が、と言われる。

ものごとはそう単純ではない。もちろん世の中はどんどん変わっていくわけで、スマホの登場前と普及後とでは、情報の伝わり方も、消費者の娯楽に対する時間の使い方も変化している。しかし、その変化に対応したソフトがあれば、今でも同じように消費してもらえるわけです。

たとえば「どうぶつの森」はたくさんの女性のお客様が、ソフトとハードとを同時に購入してくださった。たった1本の遊びたいソフトのために、お客様は動くときは動いてくださる。むしろ決定的な1本を作れるかどうか、われわれはそこにしっかりフォーカスをしたいなと思うんです。任天堂はこれからもそれを作り続けられるチームでありたい。

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