デキない男が好む「ランチ中の話題」3類型 外国人からしたら「だから、何?」で終わり

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(3)ウソ

気まずい雰囲気のときは、ウソでも盛り上がる話題を話す。プロジェクトチーム全員が週末勤務となった日のランチに、デキるリーダーがある話題を切り出しました。「とある学会で発表された研究結果なんだけど、週末一緒に働いたことのあるチームって、プロジェクトの成功率が高まるんだって」。その瞬間、チームの空気がふわっと和みました。後で彼女に「よく知ってましたね」と話したら、小声で「ウソよ」の一言。デキるひとは、状況に応じてハッタリもかまします。

おもろい実体験を語り、情報をひもづけて、時にはウソも厭(いと)わない。デキるひとの話題は、会話を盛り上げ、チームを盛り上げる工夫が施されている。芸人の「ネタ」に近い、その人ならではの「情報」でした。

最後にもう1つ。外国人が理解できない、ジャパニーズ・デキないオトコのビジネストークの話題をご紹介します。それは、新しいイノベーションやビジネスモデルというわくわくする話題のとき。デキないオトコとデキるひとは話題の切り口が180度違うそうです。

・デキないオトコ:売り上げと株価。

・デキるひと:それで世の中がどう変わるか。

デキないオトコの話題は数字にこだわる。会話もビジネスもしぼんじゃいそうです。デキるひとの話題は新ビジネスの意義から始まる。会話が盛り上がり、周りの賛同や協力を得やすくなります。

違いは、情報提供に対する考え方

話題を比べてみると、「デキる・デキない」を分けるポイントは「情報の提供」に対する考え方にある気がします。デキないオトコは単に情報を語るだけなので、”So what?”で終わり。デキるひとは単なる情報に自分なりの意味づけ、味つけをして提供するから、会話が弾み、チームが活性化する。ある大物経営学者が残した「情報」についての一言が思い出されます。

今日のランチは、デキないオトコと別行動してみてはどうでしょう?

Information is data endowed with relevance and purpose.
情報とは、ただのデータにつながりや意味を与えたものだ
〜 ピーター・ドラッカー
タブ タカヒロ ビジネスコンサルタント、はたらく女性のかていきょうし

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たぶ たかひろ / Takahiro Tabu

東亜大学トータルビューティ学科客員准教授。外資系アパレル2社→MBA取得→コンサルティングファームという経歴で現在に至る。新卒でやたらと有能な女性の多い職場で女子力を鍛えられ、海外勤務も経験。MBA取得後、コンサルティングファームにて、男くさいロジックと競争の世界に翻弄され、一瞬自分を見失ったものの、土壇場で開眼。周りを巻き込み味方を増やしてわくわく仕事をするスタイルを確立。週末にライフワークとして行っている「はたらく女性のかていきょうし」は大人気の数カ月待ち。セミナー開催や、雑誌取材など多方面で活躍中。共著に『外資系コンサルはなぜ、あえて「手書き」ノートを使うのか?』(KADOKAWA)。

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