レゴランド「子供料金5300円」は妥当なのか 名古屋人の心を捉えるためのカギとは?
昨年7月15日、運営会社は料金を発表している。その際にも話題になったが、どうしても子ども(3〜12歳)5300円、大人6900円(ワンデーパスポート)という強気の価格設定に疑問を感じざるを得ない。なにしろ、ディズニーランドより、子どもは500円高いのだ(大人は500円安いが)。ナガシマに比べると子どもで1400円、大人で1900円も高くつくのだ。この価格戦略で、十分な集客をできるのか。
そこで引き合いに出されるのが、2005年に開催された愛知万博(愛・地球博)だ。
入場料は大人4600円、子ども(4〜12歳)1500円という価格で、開幕当初はガラガラ。大失敗かと思われたが、徐々に評判が伝わったり、禁止されていた「弁当持ち込み」が許可されたりすると客が増え、最終的に目標を大きく上回る約2200万人が来場し黒字に終わった。これを象徴として「最初は様子見」で、「みんなが行き始めると自分も行く」のが名古屋人気質と言われるようにもなった。
レゴランド・ジャパンが目標として掲げている初年度の入場者数は約200万人。そのうち約60万人が遠方や海外からの客を見込んでいるとのことであり、そうなると名古屋圏での集客が肝になる。名古屋人が様子見から重い腰を上げるきっかけになるものは何だろうか。ここで浮かび上がるキーワードが「ロボット」だ。
プログラミング学習が売りになるかも
レゴは「マインドストーム」という商品シリーズを展開している。レゴパーツとともにモーターやセンサー、さらにプログラミングのできる基盤ブロックを組み合わせてつくるロボットだ。
今はモバイルアプリを使って、スマホやタブレットからも操縦ができる。その操作やプログラミングを習える場はレゴ社の公式教室「レゴスクール」などがあるが、レゴランド内の施設が「ロボティック・プレイセンター」というアトラクションにできるのだという。
この施設、実は今回の内覧会でまだ内部が公開されなかった。極秘…というわけではなさそうだが、ある意味で「カギ」になるとも感じた。名古屋で力の入れられているロボット研究、ロボット工学との連携という面もあるし、対象年齢が公表されているターゲット層の「2〜12歳」よりもさらに上、「少なくとも中学生ぐらいまで」(運営関係者)は広がるというからだ。海外ではその改造やプログラミングの腕を競って、大人にも熱が広がっているらしい。
となると、筆者の11歳の息子も、もう少し反応するのではないか。しかし、このマインドストーム、価格を見ると5万円、6万円!ちょっとハードルが高い用にも感じられた。
はたして、レゴランドは失敗の歴史だった名古屋港の再開発の歴史を変えることになるのだろうか。
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