トランプ政権誕生で「米国留学」に起こる異変 「人気NO.1」だが、渡航先変更や延期の相談も

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トランプ大統領就任後、日本で最も人気のアメリカ留学に、異変が起こっています(写真:freeangle / PIXTA)

ドナルド・トランプ氏がアメリカの大統領に就任して、もうすぐ2カ月が経とうとしています。就任以来、全世界でさまざまな動揺が広がっていますが、実は日本の海外留学動向にも異変が起きています。

留学団体に「アメリカ留学が心配」の相談

「アメリカには行きたいけど、今後の治安が心配だ」「親として今のアメリカに行かせるのは躊躇している」。そんな声を、学生やその親御さんから頻繁に聞くようになったのです。ある留学団体からは、渡航先をカナダやオーストラリアに変更したい、留学時期を延期させたいといった相談も寄せられていると聞きます。

日本では、年間で実に約8万人が海外留学に行きますが、その中で最も人気の高い国がアメリカです(参考記事:「米一流大留学がこうも「人気薄」になった理由」)。のちに詳述するように、この人気の背景には、高い教育水準と、留学プランの多様な選択肢があります。こうしたメリットがある中で、はたしてトランプ時代のアメリカ留学は本当に避けるべきなのでしょうか。

まず、留学に行く際に大切な「ビザ」取得に影響があるかどうかは気になるところです。トランプ氏は、就任前にJ-1ビザ(交流訪問者)の廃止やH-1Bビザ(特殊技能職)の制限について言及しており、今後の動向に注目が集まっています。

実際、3月14日現在の在日米国大使館・領事館のホームページには、「ビザ最新情報」として以下の記載があります。

大統領令について(2017年3月6日)
イラン、リビア、ソマリア、スーダン、シリア、イエメン国籍の方のビザ申請に影響を与える大統領令が2017年3月6日に署名されました。これらの国籍を有する方は、ビザ申請料金の支払いや面接予約または面接に出席する前に、最新情報を国務省のウェブサイトで確認してください。
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