「ゼルダの伝説」最新作は一体何が面白いのか 任天堂「スイッチ」と同時発売の人気シリーズ

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チュートリアルを終えて、外の大地に飛び立てば、いよいよ本格的な冒険の始まりである。

一応、次に「カカリコ村に行け」と言われているし、方角も特徴的な山の方角ということは伝えられているが、最初の台地からどちらの方角に飛び出すかはプレーヤーに委ねられている。もちろん大半のユーザーは示された山の方向に飛び出すが、台地の四方のいずれにも土地があるので、どこに飛び出してもいいのである。

この時点ですでにラスボスであるガノンはハイラル城にいることが明示されており、実際にこの時点でプレーヤーはハイラル城に入り、ガノンと戦うこともできるし、ゲームをクリアすることすらできる。ただし、リンクのライフを示すハートは少ないし、防具も敵から奪い取る盾くらいしかないので、相当困難な戦いになることは間違いがない。最速でのゲームクリアを目指す熟練のプレーヤー達にとってはいい刺激になるのではないだろうか。

何をすればいいかわからない

着地した場所で左右を見渡して、ここでようやく僕は「ああ、これは確かにオープンワールドだ」と理解した。

それはかつて僕がはじめて触れたオープンワールドRPGの「Oblivion」をプレーした時、チュートリアルである地下ダンジョンから外に出たときに「いったい何をしたらいいのかわからない」と思った感覚が蘇ってきたからだ。行く方向はだいたいわかっているが、逆方向にもなにかある。行って見てみたいが、まずは指示どおりに動いてみるのが先かと思う。意外とゲームに対しては保守的に考える自分の性格に従い、その何かを気にしながら、ひとまずは指定されたカカリコ村に向かう。

カカリコ村というのは「神々のトライフォース」以降、ハイラルを舞台としたゼルダシリーズに必ずといっていいほど登場するおなじみの村である。ブレス オブ ザ ワイルドはハイラルが舞台なので、これまでの過去作に登場した土地や村や種族が登場する。これらはこれまでのゼルダシリーズと同じ部分である。

ところが、ブレス オブ ザ ワイルドでは同じ名前でありながら、いやむしろ同じ名前だからこそ、これまでのゼルダとは明確に違うゲームであることを思い知らされる。それはカカリコ村までの距離である。時のオカリナでは前転しまくって1、2分だった時の神殿からカカリコ村までの距離が、今作ではひたすらに遠いのである。まず、目印の山までが遠く、山を抜けても遠い。その間に何体かの敵を倒し、何人かと会い、馬宿を発見して休み、いくつかの祠を発見した。そして祠がファストトラベルの場所になることを知った。

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