NHKで直木賞作家の池井戸潤氏の小説「七つの会議」を原作とした連続ドラマがスタートしました。テーマは「内部告発」。主人公(東山紀之氏)が、不可解な出世を遂げたことから知ってしまった会社の巨悪に立ち向かっていく物語です。
ドラマはミーティング、打ち合わせ、ブリーフィング(手短な報告会)……さまざまな会議で人事が動き、組織の危機が浮き彫りになっていきます。
さて、会社組織において、会議は避けて通れません。計数会議、環境会議、役員会、パワハラ委員会など、実にさまざまな名称がつけられ、会社の意思決定、意見交換などを担っています。NTTデータ経営研究所が「会議の革新とワークスタイル(2012年)」をテーマに、会社で行われる会議を分類、頻度の高さを調査したところ、頻度の高いのは、
2位 (部門定例会議等、部門管理者による)方針伝達、上意下達
3位 儀式、セレモニー(実施することに意義があると考えられている会議等)
4位 新規アイデアの創出
の順でした。私も前職(リクルート社)時代は、“作業の進捗”を目的とした会議に大いに時間を割いた記憶があります。
《仕事の取り組みを、お互いが共有することが重要》
と考える風土だったからかもしれません。そんな会議は定期的に開催されるものが大半。しかも、職場で新たな課題が見つかると
「『若手社員の成長が遅い』と、経営サイドから指摘がありました。ついては人材育成会議を開催します」
と、新たな会議が企画されて「あなたもメンバーの一員です」と悩ましい招集メールを受信することに。拒否するのは難しいので、しぶしぶ了承。ところが、一度始まった会議はなくならないうえに、「参加をしなくていい」と放免されることもまれです。会議のせいで、日々のスケジュールが圧迫されている人が少なくありません。先ほどの調査では、
会議等の全体業務に占める割合は15.4%
との数字も。相当な業務時間を会議に割いていることがわかります。では、参加する人たちは、会議の時間をどのようにとらえているでしょうか。
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