会議中の内職は黙認? ムダすぎる実態
「ある意味、会社の“必要悪”かもしれません」
と答えてくれたのは、広告代理店の制作部門に勤務しているGさん。また、
「発言を求められることがないので、パソコンを持ち込んでメールを送ったり、提案書を作成したりと内職に精を出しています」
と、答えてくれたのはネット企業で営業をしているKさん。これだけネガティブ発言が多いのは、当事者意識が持てない会議の進行に、原因があるのかもしれません。ところが、
《残業ができない状況を踏まえて、会議中の内職は黙認している状態》
と答えてくれた企業がいくつもありました。こうなると「無意味な会議なら、やめてしまえば、いいのでは!」と言いたくなります。が、会議をやめるのも一苦労。取材した金属加工メーカーでは、若手社員から無駄な会議をいくつかやめるよう提案されたところ、
「会議をやめるために会議しましょう」
と本末転倒を招いたそうです。会議がやめられないなら、せめて有意義な会議にするため改革を仕掛けたいところです。
「そんな、会議の改革なんて、とても無理」
と、思う人が多いかもしれません。ただ、改革と言っても、勇気ある決断を要するほどのリスクはありません。その方法は後半で紹介していますので、最後まで、お付き合いください。
いちばんのムダ、その原因は上司?
さて、そもそも、会議とは、
《関係者が集まって「相談」をし、物事を「決定」すること》
が目的です。お互いが意見交換して、最終的には意見の集約(取りまとめ)をするために時間を費やすもののはずです。ところが、その本来の目的を見失った会議が少なくありません。
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