ヤフー社員が、“海の男”になったワケ 商品、というより、“漁師”をプロデュース?

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さて、その野望を実現するためにも、まずは三陸の水産の課題を解決する必要があった。

この漁師をプロデュースしたい!

幸い、僕らには心強い助っ人たちがいた。

そのひとつが、「東の食の会」。 “東日本の食の復興と創造し、元気にしよう”というコンセプトで、野菜の通販を手掛けるオイシックスや、都内を中心に多数のカフェを経営しているカフェ・カンパニーの社長さんたちが作った社団法人だ。

オイシックスは、Yahoo!ショッピングとも連携していて、もともと深いつながりがあった会社だ。オイシックスの高島宏平社長と、ヤフー副社長の川邊健太郎が学生時代から知り合いだという縁もあり、仲良くしていただいている。そのため前々から「東の食の会」とも情報交換をしていた。

「せっかくだし、ここで一発、事例を作っちゃおうよ」という高島さんからの誘いもあり、その際、やはり漁業がいいんじゃないかという話になった。

そうして立ち上がったのが、東北の水産品にブランド価値を与え、新たな水産業を創造する「三陸フィッシャーマンズ・プロジェクト」だ。

ロゴにもこだわった、三陸フィッシャーマンズ・プロジェクト

ごく簡単に言えば、顔の見える水産業を目指し、震災前から疲弊し、右肩下がりだった産業を復活させようという狙いがある。

プロジェクトが動き出したのは、魅力的な漁師との出会いが、僕らにとってすごく新鮮で衝撃的だった、という理由が大きい。これまで、多くの魅力的な漁師の方に出会ったが、石巻の“わかめイケメン”こと、漁師の阿部勝太との出会いは、僕にとって大きな出来事だった。

「長谷川さん、とにかくヤバイ漁師がいるんっすよ」

石巻に行く直前、東北復興新聞の本間さんに紹介されて出会ったのが、田舎の純朴な好青年という印象の、当時26歳の阿部勝太だった。(僕らの間では、「ヤバい」という言葉だけで、人のマッチングが行われるケースが多い)。

彼は、誰でも応援したくなるような不思議な魅力を持っている。

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