「『いいね!』が4000以上ついてるよ! スゴイ!」
僕らは目を見張った。日塔マキちゃんという女の子が、自分の企画を日本のクラウドファンディングを牽引するサイト「READYFOR?(レディーフォー)」の中でプレゼンし、すさまじい反響があったのだ。
まだ会ったこともない4000人以上の人々が彼女に共感し、その事業プランの情報を広めてくれた。しかも数週間のうちに137人もの人が出資に手を挙げ、マキちゃんが目標としていた資金100万円を超える124万8000円が集まった。
Facebookユーザーが共感や好意を持ったときにクリックする「いいね!」のボタン。最近はあらゆるサイトで見かけるようになった。通常は数十、数百がほとんどで、1000を超えるだけでもなかなかの反響だと言われている。4000以上の「いいね!」がつくと、この「東洋経済オンライン」内の記事でもその影響力が変わってくるそうだ。
実績や資金はないけれど、志ときちんとした事業計画はある。近頃、話題のクラウドファンディングと呼ばれるサイトはこうした人にチャンスを与えてくれる。
その仕組みは、Web上で社会性の高い企画やアイデアのプレゼンを行い、共感した人から商品の引換券購入や寄付を募るというものだ。アメリカではクラウドファンディングサイトで多額の資金を集めて、大きなビジネスプランを実現するケースが増えている。近頃、それが日本にも浸透してきた。
「ふくしまの女の子たちの想いを込めたピアスを作成し、ふくしまの「今」を伝えたい。そしてふくしまの新しい魅力を発信したい」
「女子の暮らしの研究所」を立ち上げたマキちゃんは、そんな思いを形にするために、多くの人に共感してもらい、資金を集めることに成功した。
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