地方の産業は「中抜き」すれば生き返るか?

チーム制で作る、新しい「6次産業」

よくコンサルタントの方が提案する「中抜き」。それで万事、うまくいくのか?

「“100均”の店って、どういう仕組みなの? なぜそこそこいいものが100円玉ひとつで販売できるんだろう」

僕も家族も、100円均一の店が大好きで、以前からよく買い物をしていた。

ただ最近は自分が1次生産の現場に触れたり、商品開発に携わるようになり、あらためて考えてみて、ゾッとしていた。もしかしたら、どこかで誰かが強烈に買いたたかれ、負担を負わされているんじゃないか――。そんな思いがよぎるのだ。

「石巻の鮭はおいしくて、すぐ近くでとっているのに、なぜ地元のスーパーでは、チリの鮭を激安で売っているのか」

近頃はスーパーに行っても、鮭を見かけるたびに、そう考えるようになった。以前は生産地なんて、ほとんど気にしたことがなかったのに……。近所なら輸送費もかからず、安く売れるはずだ。それなのに日本から遠く離れたチリの鮭を取り寄せて、しかもあれほど安く販売している。

「どうしたらモノを適正な価格で売ることができるか」

「誰かに負担をかけることでなく、持続できる商売をどのように展開していったらいいか」

「復興デパートメント」に携わるようになってから、それをすごく考えるようになった。

漁師さんなど1次生産者の方と仲良くなると、その工程を実際に見聞きするようになる。すると、当たり前のようにテーブルに並ぶ食品に、どれだけ人の労力やおカネがかかっているか思い知る。

東京本社勤務の頃は、Yahoo!ショッピングやヤフオク!のプロモーションを担当していて、「ポイント○倍祭り!」とか「○○%バーゲン!」などとにかく商品を値下げしてサイトを盛り上げていく「祭り担当」が僕の仕事だった。

一方、今は、「復興デパートメント」で、取り扱っている商品一つひとつに込められたストーリーを紹介し、よいものを適正な価格で売ることに挑んでいる。

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