ダークツーリズム?被災地ツアーで考えた ヤフー社員、今度はツアコンに

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「ようこそ石巻へ!」 

あるときは笑顔でバスを迎え入れる現地添乗員。
 あるときは漁師の格好で、ホタテをむいて振る舞い、
 あるときはIT会社のオフィスで、iPad片手にプロジェクターでプレゼンし、
 あるときは“語り部さん”の周囲をウロチョロと裏方作業……。

「この人、いったい何の人??」

今回、石巻で行ったバスツアーに参加した人たちは、そんな終日コロコロ変わる僕の様子を見て、不思議(不審?)に思ったに違いない。

以前、自分が担当していたYahoo!プレミアムという有料会員サービスが今年、10周年を迎えた。そこでYahoo! JAPANでは有料会員の方向けに、数々のプレゼントを用意することになった。

そのひとつとして、僕らが旅行会社と相談しながら用意したのが、「石巻川開き祭りと復興体験の旅プレゼント!」と題した復興支援バスツアーだった。

石巻最大の祭りにあわせ、復興体験の旅をユーザーをご招待

宮城県石巻市では毎年夏に、地元最大のイベントである「石巻川開き祭り」がある。それに合わせて、お祭りを楽しみ、復興の進み具合を見てもらう2泊3日の旅行ツアーを企画したのだ。

ネット上に募集をかけると、予想以上に反響があった。応募者はなんと3000人! その中から、およそ30人を無料で招待した。

実は当初、Yahoo! JAPANの有料会員の応募ということで、参加者は自分と同世代くらいのIT男子ばかりかなと想像していた。

ところがフタを開けてみると……。平日ということもあってか、参加者はお子さん連れの主婦の方々や、年配のご夫婦などが多く、中には70代半ばのおかあさんとその娘さんもいた。都内近郊の人が多かったが、名古屋、静岡から駆け付ける人もいて驚いた。

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