うちの職場にも!「not半沢直樹」なバブル上司 バブル上司VSイマドキ上司

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そしてこちらのイマドキ世代上司は、「1970年代生まれで、1993~2005年ごろの就職氷河期に就職した団塊ジュニア世代。クールに振る舞いながらも、心の中にはアツいものを秘めているタイプ。旧来型の“昭和の美学”を背負う一方で、スマートフォンなどの最新のガジェットも使いこなせ、クールな若者の価値観も理解できる。そんな柔軟さが団塊ジュニア世代の特徴です」。おや? そんなにすてきなもんじゃないって憤慨されていますか? そんなあなたもバブル世代上司(笑)。

服装にも差がある…

このように人物像の紹介だけでも雲泥の差があるように思えますが、双方のファッションチェックをしてみたいと思います。まずはイマドキ世代上司ですが、やはり子育て関係の出費などで自由に使えるおカネが少ない世代なためか、スーツも百貨店に比べて2~3割安く提供する割安な紳士服店で購入しているようですね。それでもイタリア製高級生地を使いながら割安にしたスーツのようで、身だしなみには気を使っているようですね。

イマドキ世代上司「私服は基本的にはユニクロですね」

とても堅実でそつがないといった印象です。では一方のバブル世代上司のファッションですが……、えーと、何と表現するのが適切なのでしょうか。持ち物が皆、舶来品といった感じです。時計はブルガリでしょうか?

バブル世代上司「ロレックスもあるぜ? ちなみにスーツはアルマーニね!」

はいはい。神々しい神々しい(笑)。バブル世代上司は青春時代からDCブランド、インポートブランドブームの洗礼を浴びているせいか、ブランドをまとうことこそが「ステータス」だったのでしょう。これは男性だけなく、女性にも言え、グッチ、ティファニー、フェラガモ、プラダ、エルメスとブランドづくめだったりします。そして今なお接待会食こそが企業商談の重要ポイントと思っている節があるような、この上司の口癖は、

バブル世代上司「やっぱさ、いいもの身に着けて、いいもの食ってないと、人としてダメよ?」

そして残念なことに、役職が多いのもバブル世代上司の特徴で、こちらに登場している時代錯誤な上司もまた課長職なのです。

営業部女子課の統計によると、バブル世代上司の多くが課長職以上を占めており、管理職比率25%という声もありました。また悲しいかな、「6名のチームにバブル時代の上司管理職が4名もいる」という部署もあり、社内の雑用ごとを、部長や部長代理の肩書きのおじさまにいろいろお願いしているそうで、こちらは姥捨山をもじって、「オジ捨山」と陰でささやかれているそうです。

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