「どんど焼き」で餅と書き初めを焼く意味

正月にまつわる蘊蓄100章

21. もともとは神社と同様にしめ縄を張り巡らせたが、次第に簡略化され、しめ飾りや輪飾りがよく使用される

22. しめ飾りには不老長寿のウラジロや子孫繁栄のユズリハ、家運隆盛の橙など縁起のよい植物があしらわれる

家にお迎えした年神様の依り代に(写真: YsPhoto / PIXTA)

23. 「鏡餅」は家にお迎えした年神様の依り代(居場所)として飾られるものである

24. 丸い形は人の魂を模したもので、それが神事に使用される銅鏡と同じ形だったことから〈鏡〉餅と呼ばれる

25. 大小二つの餅を重ね合わせるのは月(陰)と日(陽)を表すが、三段、砂糖製、白蛇を模った鏡餅も存在する

26. 鏡餅は平安時代から存在したが、室町時代に武家の床飾りとして定着し、のちに一般に普及していった

27. 室町時代には幕府行事として「鏡割」も行なわれ、切腹を想像させるため刃物は使わず手で割り砕くのが正統

28. 鏡割(鏡開き)は松の内をすぎた1月10日~15日頃に行なわれ、餅は汁粉などにしてみんなで食べる

29. 現在ではその年の干支にあたる男性を「年男」と呼ぶが、本来は正月行事を取り仕切る人のことを意味した

家長の年始年末は多忙だった!

年神様を迎えるために清められた場所であることを示す、しめ飾り(撮影:今井康一)

30. 年男は家長が務め、大掃除から正月の飾りつけ、年神様へのお供え、御節料理の手配など多忙な役目だった

31. それゆえ次第に、家長から長男、奉公人など若い男性が務めるように変化していったという

32. 「大晦日」は年神様を寝ないで待つ日だがかつては一日の終わりが日没ゆえ大晦日の夜には新年が始まった

33. 「年越しそば」を食べるのは、江戸時代に町人の間で始まった習慣といわれている

34. 現在では細く長いそばを食べることで長寿を願うとされるが、当時はそば粉を団子状に丸めて食べていた

35. 江戸時代、金細工職人たちは仕事場に散った金粉をそば粉で練った団子を使って集めていたという

36. それゆえ当時は年越しにそばを食べることで、〈そばは金を集める〉という縁起を担いだともいわれている

37. 大晦日の夜、神社では火を焚いて「大祓」を行ない、罪や穢れを清める

38. 寺院では人間が持つとされる108の煩悩を絶つため「除夜の鐘」が108回打たれる

39. 108回のうち107回は旧年31日のうちにつき、残りの1回は新年と同時につくのが一般的である

40. 明治以降、1月1日の「初日の出」とともに年神様が降臨するとして、初日の出を拝むことが盛んになった

次ページ年神様への大切なお供え料理
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