「どんど焼き」で餅と書き初めを焼く意味

正月にまつわる蘊蓄100章

41. 初日の出を拝む場所は見晴らしのよい山や海などさまざまだが、とくに山頂で迎える日の出を「ご来光」という

42. それ以前の元旦は、宮中にならい日の出ではなく東西南北を拝む「四方拝」が一般的であった

43. 正月にいただく「御節(おせち)料理」は、元来、季節の変わり目の節句に神様にお供えした料理のこと

44. やがて正月料理をさすようになり一般化したのは商人がゆとりを持ち始めた江戸・元禄期以降といわれる

それぞれに、意味が込められている(写真: yuuyuu / PIXTA)

45. 御節料理は年神様への大切なお供え料理であり、五穀豊穣、家内安全の祈りを込めて山海の幸を盛り込む

46. 代表的な御節料理にも各々意味が込められている。日の出を象徴する「蒲鉾」は元旦になくてはならないもの

47. 紅白で用いられることが多いが、紅はめでたさと慶びを、白は神聖を表している

48. 「伊達巻」は長崎から江戸に伝わったカステラ蒲鉾が伊達者(洒落者)の着物に似ていたことに由来するとか

49. また、古来、大事な文書や絵は巻物にされたため、御節料理には〈巻いた〉料理が多いともいわれる

縁起のいい食材の数々

50. 日本中どこでもとれる栗は山の幸の代表格。〈勝ち栗〉という言葉もあるように縁起のいい食材とされた

51. その栗をもとにした「栗きんとん」は黄金色に輝く財宝にたとえられ、豊かな一年を願う重要な料理である

52. 〈まめに働く〉など「まめ」という言葉は丈夫や健康を表す。その語呂合わせから「黒豆」も欠かせない一品

53. 同様に〈慶ぶ〉の言葉をかけた「昆布」は昆布巻や結び昆布として調理され、一家発展の縁起ものとされる

54. 片口いわしの小魚であるごまめを使った「田作り」は関東・関西を問わず祝い肴とされる

55. この田作りという名は、五穀豊穣を願い小魚を肥料として田畑に撒いたことに由来している

56. 「数の子」はにしんの卵だが、二親(にしん)から多くの子が出ることから子宝や子孫繁栄を祈る

57. かぶは冬季の旬食材だが、その旬ものを菊の形に飾り切りし、紅白の酢の物に仕立てるのが「菊花かぶ」

58. 旬を取り入れられる上に、かぶは消化の良い栄養素を含み、豪華な御節料理の箸休めとしても活躍する

59. 小肌とはコノシロになる前の名前。その出世魚を使った「小肌粟漬」は将来の出世を願う大事な一品である

60. また小肌の上を飾るのはクチナシで黄色く染めた粟で、五穀豊穣を祈っている

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