1年にたった一度だけの「列車で運試し」

初日の出が拝めれば「大吉」気分に!

陸地の冷たい空気が海上に流れ込むことで海面から湯気のように霧が立ち上る現象を「けあらし」という

一年のうち一日だけ、全国的に一晩中列車が動く日がある。そう、大晦日から元旦にかけてだ。

初日の出を見ること自体は、鉄道好きになる前からときどきやっていた。そこに鉄道が加わったことで、さらにイベント性と自由度が増した。

普段はありえない時間帯に走る列車に乗るだけでもワクワクするが、さらに初日の出・初詣列車というイベント列車の存在を知ってから、それに乗らずにはいられなくなった。

なにしろ通常はこの路線を走らない車両や、普段乗れない列車が、この日のためだけに特別に運行されるのだ。それに乗って向かった先で神々しい初日の出が見られるともなれば、おみくじで大吉、いやそれ以上を引いたかのような気持ちになる。

初体験は2011年のこと

この連載の過去記事はこちら

初めて乗った初日の出列車は2011年の「特急 外房初日の出 3号」千倉行き。友達と2人、私の家で年越しそばを食べてから出発駅となる新宿駅に向かった。

車両は255系房総ビューエクスプレス。車内照明が暗くされていたので眠りこけ、いつの間にか千倉駅に到着していた。

まだ暗い海岸まで歩いて15分ほど。寒いのを覚悟でかなり着膨れして来たが、海風が冷たく手足の感覚がない。波間には、けあらしが立ち上り、いっそう寒さを感じさせる。

海岸線にずらっと並んだ大勢の人々が同じ状態で初日の出を待っている。年明け最初の「運試し」。さあ、無事姿を見せてくれるのだろうか。

次ページ果たして日は昇るのか?
鉄道最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 逆境からの人々
  • エネルギーから考えるこれからの暮らし
  • CSR企業総覧
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
菅新政権大研究<br>行方を占う5つのポイント

歴代最長の7年8カ月に及んだ安倍政権から何が変わるのか。「自助」好き、「経産省内閣」の継承の有無、解散総選挙など5つの観点で読み解きます。エコノミスト17人へ緊急アンケートを実施、経済見通しと課題も浮き彫りに。

東洋経済education×ICT