やっぱりあの鉄道が日本一の「海路線」だった これが海を臨む日本の車窓ベスト10だ

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絶景が延々と続く五能線(写真 : em / PIXTA)

前回は山を拝める日本の車窓ベスト10を紹介したので、今回は、それと対をなす海を眺める日本の車窓ランキングをご紹介しよう。

第1位は見ごたえのある車窓

第1位:五能線~日本海
五能線「リゾートしらかみ」展望スペースからの眺め

海岸線に沿って走る鉄道路線は数多くある。その中で、絶景が延々と続き、自然を破壊するような人工物も少ない見ごたえのある車窓と言えば、誰しも挙げる五能線を第1位に推したい。

意外性を期待していた人には申し訳ないが、それだけすばらしい車窓なのだ。

しかも、そのようなごちそうを誰もが気軽に楽しめるように観光列車「リゾートしらかみ」が、シーズンには3往復も走る。近々「青池」編成に続いて、「ぶな」編成もハイブリッドの新型車両に置き換わるとのこと。ますます快適な旅が約束されている。

第2位:羽越本線~笹川流れ(日本海)
羽越本線「きらきらうえつ」の車窓(笹川流れ)

五能線の「リゾートしらかみ」の南のターミナルとなる秋田から新潟方面へ延びるのが羽越本線。日本海縦貫ルートとして重要な路線である。その羽越本線も日本海の車窓が見事である。

とりわけ、笹川流れと呼ばれる名勝は、トンネルに見え隠れしながらも絶景の名に恥じない車窓を提供してくれる。

幹線だけあって、特急列車「いなほ」が走る。1年ほど前にお馴染だった国鉄形485系電車から新しい車両に置き換えられた。その際、グリーン車が新しいスタイルとなり、車内の一部が展望スペースとなった。海の車窓は川と異なり、片側でしか眺めることができないから、反対側のはずれ席に当たってしまった場合は車窓が楽しめないことになる。

そんな欲求不満解消策として展望スペースが設けられたのだろう。観光列車的要素を取り入れたことは大英断といえる。この路線には純然たる観光列車「きらきらうえつ」も走っているので、時間があえば、この列車を薦めたい。

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