2021年の節分は2月2日である。節分というのは立春の前日であり、毎年2月3日と固定されているわけではなく、2月4日のこともあった。
2021年の立春は2月3日なので、2月2日が節分となるのだが、これは明治期の1897年以来、実に124年ぶりのことになるという。また今回の節分は、映画『鬼滅の刃』の大ヒットもあって鬼にまつわる話題も多く、例年以上に盛り上がりそうだ。さらにステイホームで在宅時間が増えていることから、豆まきで鬼(コロナ)退散を願う家庭も多いのではないだろうか。
そこで節分にちなみ、全国にある「鬼」と「豆」が名前に付く駅を筆者の独断で選び、駅にまつわる話題を書いてみた。
鬼怒川温泉からスタート
まずは、「鬼」が駅名に含まれる駅から。
古くは毛野(けの)国と呼ばれた栃木県、そこを流れる川なので「けのかわ」「けぬがわ」さらになまって「きぬがわ」と呼ばれるようになったという説、あるいは、普段は静かに流れている川なのに、洪水になると荒れ狂って「鬼が怒っているようだ」といわれ、鬼怒川になったともいわれている。
鬼怒川上流は、温泉が湧いたことから鬼怒川温泉として昭和のころは会社の社員旅行などでにぎわい、巨大なビルとなった温泉旅館が林立し大いに栄えた。しかし、平成以降、団体旅行が流行らなくなり、客が激減したことから温泉地は閑古鳥が鳴くようになった。それに加え、東日本大震災の影響もあって、鬼怒川温泉から客が遠のいてしまった。
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