JR九州唐津線の駅。山本駅と唐津駅の間に位置し、ホーム1面2線で列車交換が可能だ。東側を松浦川が流れ、ホームから眺めることができる。松浦川の下流には5層の模擬天守が目を引く唐津城がある。
鬼塚駅には山本駅で合流する筑肥線(伊万里―山本間の非電化区間)の列車も乗り入れている。開業は1899年と歴史は古い。かつて鬼塚村という村があったが、1954年に唐津市に編入された。地名は昔この付近に住んでいて征伐された鬼(盗賊)の塚(墓)に由来するようだ。
正式な駅名ではないが、JR境線には”鬼太郎駅”がある。終点境港駅は、漫画「ゲゲゲの鬼太郎」でお馴染みの水木しげる氏の故郷であり、それを記念して米子から境港に至る16駅すべてに彼が創作した妖怪の愛称をつけた。
そして境港駅は鬼太郎駅と呼ばれ、正式の駅名標のほかに鬼太郎駅と記されたイラスト入りの駅名標も掲げられている。さらに、境線には水木しげるが創造した妖怪のラッピング車両が何種類か走っていて、そのうちのひとつは鬼太郎列車である。
これは鬼太郎を中心とした妖怪が車体と車内に所狭しと描かれた楽しい車両で、観光客や鉄道ファンに大人気だ。鬼太郎には「鬼」の字が使われているものの、悪者ではなく正義感の強いヒーローだ。
次は「豆」の付く駅
「鬼」に続いて「豆」に関わる駅名を見ていこう。
まず思い浮かぶのが、伊豆急下田駅など伊豆○○という駅名である。これはかなり多く、JR伊東線に伊豆多賀駅、伊豆急行線内では伊豆急下田駅をはじめ6駅、伊豆箱根鉄道駿豆線には伊豆長岡、伊豆仁田がある。この中で、東京駅でいちばんなじみがあるのは特急列車の行先にもなっていて、発車案内などで頻繁に目にする伊豆急下田駅であろう。
ところで伊豆という地名の由来は、温泉が「いずる」国といった音を当てたもので豆(マメ)の意味はない、などさまざまな説がある。
伊豆急下田駅は伊豆急行の終点であり、ここより先へは当面延伸予定がなかったため、頭端式ホームとなっている。線路が途切れて未練がましい中途半端さがないのはよい。
観光地でもあるため、寂しさはなく、「踊り子」「サフィール踊り子」といった特急列車や豪華列車「THE ROYAL EXPRESS」が発着する華やかな駅である。
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