メルボルン鉄道旅「交通費1日1000円以下」で満喫 「物価高で海外旅行ができない」は大きな誤解だ

ドイツ製ディーゼルカー「ロードシティ」が並ぶサザンクロス駅(筆者撮影)
日本からの海外旅行が低迷している。2025年3月、日本航空の記者会見で鳥取三津子社長は、「海外離れ」した日本人を「日本としてよろしくない」と懸念の意を示した。
現在の日系航空会社の国際線は、インバウンド需要動向を見据えた運航で、残念ながら日本人需要は二の次と感じる。しかし、社長の懸念は、会社の収益うんぬんではなく、国の将来を見据えたうえでの発言であろう。
日本人は海外旅行に萎縮?
海外離れには、賃金安と物価高などからの経済状況、海外の物価高、円安、困難な休暇取得、将来の不安など多くの要因があると思うが、海外旅行に委縮してしまったとも感じる。「海外は物価高」というニュースが誇張されて報道、「ならば海外は行かなくてよい」という風潮になってはいないだろうか。
しかし、「鉄道の旅」は物価高のオーストラリアでも日本より格安に楽しめた。「海外は物価高」のニュースは、割引切符などを無視し、高いものを誇張して報じられている気もする。
トピックボードAD
有料会員限定記事
鉄道最前線の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら