マレー半島、ジャングル縦走「夜行急行列車」の旅 首都クアラルンプールは都市交通が充実

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
トゥンパに到着したジョホールバールからの夜行列車(筆者撮影)

メインの路線は直通列車が減少

マレー鉄道の旅は古くから日本人にも人気であった。熱帯の車窓を眺めながら、半島を縦断する旅は、日本では体験できない「アジアならではの国際列車の旅」でもあった。

しかし、現在のマレー鉄道はインターシティに力を注ぎ、長距離列車は衰退傾向、いっぽうで、タイとは線路がつながっていない東部ルートは、知名度は低いが客車夜行が健在で、こちらはかつて日本の国鉄を走った客車夜行をも彷彿とさせた。路線網が充実してきた首都クアラルンプールの都市交通も併せて紹介したい。

マレー鉄道のメインになる路線はバンコクから線路がつながっているパダンブサールの国境駅から、ペナン島へのフェリーが出るバターワース、マレーシア第2の都市イポー、首都クアラルンプール、半島の先端になるジョホールバールを経てシンガポールに至るルートである。一般に「マレー鉄道の旅」というとこのルートを指し、以前からアジアで「国際列車の旅」ができると人気だった路線である。ディーゼル電気機関車の引く客車列車が、熱帯の景色のなかを長い客車を従えて運行、夜行列車には寝台車を多く連結した列車も行き交ったのである。

【写真】日本では体験できない「ジャングル縦走」マレー鉄道の旅はどんな様子?発展のテンポが速い首都クアラルンプールの都市交通も(38枚)
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事