ガイドブックに載らない東欧鉄道「地味旅」の妙味 ポーランド・ヴロツワフからプラハへの山越え

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チェコ側の国境駅、リフコフ駅(筆者撮影)

4年ぶりにチェコとポーランドを訪れた。その際にポーランドのヴロツワフからチェコの首都プラハまで、3列車を乗り継ぐローカルな国境越えをした。

もちろん、ガイドブックには載っておらず、外国人観光客は皆無であったが、長距離列車よりも快適な旅となり、意外な印象を受けた。ここで、ヨーロッパのローカル線を使った国境越えの旅を紹介したい。

チェコ、ポーランド・ヴロツワフの概要

最初にポーランドのヴロツワフとチェコの概要を確認しておきたい。ポーランド、チェコは共にヨーロッパの中央に位置し、ポーランド人、チェコ人ともスラヴ系西スラヴ人の国だ。ヴロツワフはポーランドの南西部に位置する主要都市であり、下シロンスク地方の中心都市である。人口は約60万人だ。

ヴロツワフは第2次世界大戦後にポーランド領となり、それまではドイツ領であった。そのため旧市街には13~16世紀に建てられたドイツ風の建物が多く残り、ドイツ語を聞く機会も多い。

ヴロツワフからチェコの首都プラハまでの距離は約200kmだが、間にスデーティ山脈があり、約300km先のベルリンと比較するとプラハとの結びつきは弱い。

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