独断!これが日本の観光列車ベスト10だ 夏休み中にぜひ乗ってみたい

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特急「ゆふいんの森」。名前のとおり、博多から湯布院・別府をつなぐ観光列車。ハイデッカー構造のため、乗車口には階段がある

8月8日に、JR九州で水戸岡鋭治氏がデザインする新しい観光列車「或る列車」がデビューする。すでに水戸岡氏のデザインによる列車が多く走りまわっている九州に、またひとつユニークな列車が加わる。

気楽に乗れる観光列車に限定

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今や全国的にブームとなった感のある観光列車。本稿では、個人的な好みでランキングを作ってみた。もっとも、選ぶのに困るほど多くの観光列車が走っているので、誰でも気楽に乗れる列車に限定してみた(したがって、超高価なうえに高倍率となる「ななつ星in九州」、「特別なトワイライトエクスプレス」、半年先まで予約が取れない「TOHOKU EMOTION」といった列車は除いた)。また、SL列車は、これだけでもランキングができそうなので、別の機会に取り上げようと思い、今回は除外したので、ご了承願いたい。

第1位:「ゆふいんの森」

観光列車といえば、どうしてもJR九州に目が行ってしまう。九州だけでもランキング表ができてしまいそうなので、なるべく九州以外の地域から選びたいのだが、客観的にみればよく工夫された列車があるのも事実である。というわけで、第1位は「ゆふいんの森」に登場してもらおう。

デビュー以来四半世紀にもなり、JR九州の観光列車の先駆けでもある列車、奇抜すぎず、派手すぎず、シックで大人のムード。ハイデッカーの車内は落ち着いた雰囲気を醸し出す。そして、今やすっかり有名になった温泉地由布院。九州まで往復は飛行機を利用し、クルマやバス主体の旅行であっても、この列車にだけは乗るというツアーがあるほど、確固たる地位を占めているといっても過言ではなかろう。

第2位:「ワッカ、ヌプリ、ニセコ」
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動物と風景でニセコの四季をイメージした記念撮影用シート

夏といえば涼を求めて北へ行く。とりわけ北海道の人気は高い。しかし、残念なことに、最近のJR北海道は不祥事続きで元気がなく、路線縮小や鉄道ファンに人気のある「秘境駅」の廃止など、内向きの話題ばかりだ。それでも、一級の観光地が目白押しの地域である。何とか頑張ってもらいたい。

というわけで、応援の意味も込めて第2位に函館本線の通称「山線」(長万部~倶知安~小樽)を走る観光特急「ワッカ、ヌプリ、ニセコ」を挙げておこう。8月下旬の列車は、札幌発が「ヌプリ」、函館発が「ワッカ」、9月以降は「ニセコ」と名前を変えるけれど、長万部~札幌の列車ダイヤは同じである。途中のニセコ、余市では10分程の停車時間があり、地元名産品の販売や、ゆるキャラのお出迎えなど観光列車らしいイベントが盛りだくさんだ。ぜひ、乗りに行って、鉄道や地域を応援したい。

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