「とりあえず、タン塩で」
まずは、ファーストオーダーの鬼定番は、タン塩です。焼き肉店に行って最初にタン塩を頼む人は多いでしょう。そもそもこれに意味はあるのでしょうか。
『焼肉革命』(角川新書)によれば、タン塩は40年前、叙々苑の1号店、六本木本店からスタートしました。食肉業者の提案から生まれたメニューがタン塩で、顧客であるホステスの提案で誕生したのが、タン塩をレモンで食する方法です。同書によれば「何か新しいメニューを」というタン塩のメニュー開発なので、特にファーストオーダーを意識した位置付けではなかったようです。ただし、タン塩は、味がタンパクで食感を楽しめる部位なので、味の濃い肉やタレ肉の後に食べると、確実に味の印象が薄れます。だから最初に塩でオーダーするには理にかなっている部位と言えます。
ファーストオーダーは鬼定番のタン塩で
ファーストオーダーは鬼定番のタン塩で、決定しましょう。タンは食感としては非常に楽しいのですが、実は肉の味としては、それほど主張してこないので、レモン塩でさっぱり食べてスタートするのは、これから焼肉を楽しむ準備として、最適でしょう。
問題はここからです。サシの入ったお肉を選ぶのか、赤身を選ぶのか、またそれ以外を選ぶのか? タン塩の次に選ぶ部位によって、おのずと注文するルートが変わってきます。そう考えると、ある程度注文のルートは、パターン化されてきます。部位を大きく、5つにわけ、オーダーする順番をご提案しましょう。
①タン
②カルビ
③ロース
④赤身
⑤ホルモン
注文のセオリーからすると、まずは味の薄い塩味からです。単純ですが、タレ味を最初に注文すると、次に塩味を注文した時に、味が薄く感じるので、印象が薄れるからです。次に考慮すべきは、肉の脂質になります。脂質の多い順 → 少ない順と、脂質の少ない順 → 多い順への注文の展開が食感と味のなじみやすさになります。
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