「片面8秒ずつ焼いてください。さっと炙る程度で結構です」
メニューごとに焼き方を秒単位で指導
赤身肉、塊肉、熟成肉、そして希少部位。昨今、人気の焼き肉店を訪れると実にさまざまなメニューが用意されています。それゆえに今では、ご丁寧にもメニューごとに焼き方を秒単位で指導してくれる焼き肉店も多々存在するぐらいです。
私は平均して週2回のペースで東京都内のさまざまな焼き肉店を訪店しています。予約困難店含め100店舗以上を訪店しており、その動向について独自に研究しています。その私から見ると、最高級である「A5」ランクの肉でも、焼き方次第では味も食感も台無しになることから、肉のもっともおいしい食べ方を知る焼き肉店側は、焼き方を細かく指導しているのでしょう。
『焼き肉店の部位メニューが細分化された理由』(8月25日配信)で紹介したように、最近の焼き肉店では部位メニューの細分化が進んでいます。このデメリットは、部位ごとに名称が複雑になり、焼き方が困難になってきていることです。
つまり客側の負担が大きくなってきています。「焼き肉では肉を好きに焼いて、食したい」という願望がある一方で、本音としては今更聞けないけど、複雑化している部位の焼き方を知りたいという要望を私の周囲では多く耳にします。従って、今回は今更、聞けない焼き肉の焼き方の作法を解説しましょう。
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